「実際の業務に活かせる研修」は、業務の一部を切り取り、その業務に必要な能力を高めていくものだ。
例えば、提案営業という業務を切り取り、その提案営業に必要なヒアリング能力を鍛える。管理職という業務を切り取り、その業務に必要なマネジメント力を鍛えるといったようなものがある。注意としては、学ぶことにポジティブな人間でないと、実際の業務に落とし込むまで、何度も行う必要があるという点だ。 |
「実際の業務に活かせない(活かしにくい)研修」は、業務以外の部分、個人や組織の資質を高めていくものだ。
例えば、社内活性化のため、社内コミュニケーションを高める。離職率を低下させるために、モチベーションを高めるといったようなものがある。
注意としては、これらの研修を全否定はしないが、大抵の場合、社内コミュニケーションが円滑で無いのは、会社全体の業績低下や、会社特有のビジネスプロセスに起因していることが多く、モチベーションが低いのは、仕事が上手くいっていなかったり、仕事がデキルようになる方法がわからないことに起因していることが多い。
それでも、もしこれらの研修を行う場合には、「研修のための研修」にならないように気をつけることだ。あなたが抱えている問題、課題を掘り下げてみて、研修提供会社(Training Service Provider)の専門コンサルタントに伝えてみることが肝要だ。 |