本当に、アスレチックや富士山、無人島でやる合理的理由はあるのだろうか、そこでやることによって、あなたが抱えている問題を解決できるだろうか。また経済的な側面からも考えなくてはいけない。
例えば、研修担当者であるあなたに「チームビルディングに効果のある研修をやるように。」と上司から連絡が入ったとする。あなたは、まずチームビルディングに関連する研修を調査し、何件か研修提供企業に相談をしてみた結果、アスレチックで擬似ロッククライミングすることが、チームビルディングに繋がるのではないかと考え、早速その提供先企業に問い合わせた・・・。
と、ここでちょっとここで立ち止まって、考えてみて欲しい。実際にアスレチックで、擬似ロッククライミングすることが、本当にチームビルディングに繋がるのか、繋がるとすれば、どの部分がそうさせているのか。アスレチックだからチームビルディングに効果があるのか、擬似ロッククライミングだから効果があるのか、それともチームで行動する要素があれば、その方法は問われないのか。そうであれば、セミナールームや会議室で、何らかのチームゲームをやれば、チームビルディングに効果を得るということは満たすのではないか。別の場所でやることは、経費の無駄だ。
この場合、「アスレチックで擬似ロッククライミングを実施する研修」と「セミナールームでチームゲームを実施する研修」では、どちらが実施しやすく、対費用効果があるだろうか。もちろん圧倒的に後者である。
このような状況ばかりではないが、上記の例を参考にし、「セミナールームで行うメリットと他の場所で行うメリット」、「セミナールームで行うデメリットと他の場所で行うデメリット」を、その都度、天秤にしてみて欲しい。
通常のオフィスから離れてやることが、何に繋がるかが重要である。 |